感動のライブ!リポート・アーカイブス

Kalafinaライブを独自の視点でディープにリポートしています。2015年の「far on the water」ツアー以降、海外ライブやイベント含めて今後も随時継続!

今日を絶対忘れない!~アリーナ・ライブ2016全公演~ 

※このリポートは、Kalafina Arena LIVE 2016 神戸ワールド記念ホール(9/10・11)、日本武道館(9/17・18)4公演をまとめて記しております。
特に日付けや会場の指定が無い記述は、だいたい全公演共通、と受け取ってください。

序章 オープニング

伝説は「はじまりの地」から

神戸ワールド記念ホール。最大収容人数8000人。
2008年4月29日「Revo&梶浦由記 Presents Dream Port 2008」のオープニング・アクトで、WakanaとKeikoがKalafinaとしてはじめて立ったステージだ。
Hikaruはこの時、Kalafina参加が決定しているものの、ステージには立っていない。

いわば8年半ぶりの凱旋だが、前回はいわゆる「前座」、今回はワンマンライブ。
そして、前回は2人だったが、今回は3人で、この「はじまりのステージ」に立つ。

Wakana「私、基本的に人前で歌うと考えただけで足が竦んでいたんですよ。(中略・学生時代の合唱団で)自分だけがソロで歌うシーンに憧れたりもしましたけど、実際には苦手なままでした。だから、Revoさんと梶浦さんのイベントでのKalafinaのお披露目は全然覚えていないくらい緊張していましたし。でもここが矛盾していて、人前で歌いたいしそれを夢見ていたんです。だから今、歌うことを求めてくれる人がいて、その位置にいられることを幸せに思っています。」(Kalafina Arena LIVE 2016パンフレット)

初日、9月10日。神戸ワールド記念ホール。
会場に流れる梶浦サントラ、そして「まもなく開演します」のアナウンス。
すでに武道館2daysまで経験済みのKalafinaにとって、神戸ワールド記念ホールのような大きな会場であっても、いつもと変わらぬ開演前の光景だ。
ところが実際は、誰も見たことがないKalafinaのステージは、すでに始まっていた。 続きを読む

Kalafinaアリーナライブ2016全公演(速報版2)

※神戸初日・2日目、武道館初日・2日目をあまり区別せずに「4days」という括りで、まとめて書きます。特に「この日のアレが!」という場合は、注釈つけます。

これがKalafinaの現在形

衣装はすでにいつものKalafinaっぽくなり、ゲストプレーヤーのスーパータイム!も終えたところで、
ライブは本格的に第2段階へ入っていく。

ステージの平場とバンドメンバーの高台をつなぐ高さに、真っ白な、直方体を不規則に組み合わせたような階段状のお立ち台がせり上がってきて、これからは立体的にステージを使うことが示唆される。
(実は、これがラストには重要な役割を果たすのだが、この時点では「お立ち台」としか認識できなかった。)

6・7曲目は全公演共通の“胸の行方”と“ring your bell”。
この2曲は派手な特別仕様よりも、「いつものKalafina」の現在形をしっかりと見せる感じ。 続きを読む

Kalafinaアリーナライブ2016全公演(速報版1)

※今回は、こま切れになって申し訳ありませんが、(速報版)として複数回に分けて執筆、アップします。後日、完成したところでひとつにまとめます。
※神戸初日・2日目、武道館初日・2日目をあまり区別せずに「4days」という括りで、まとめて書きます。特に「この日のアレが!」という場合は、注釈つけます。
それでは…、

幕開けはサプライズ
「Kalafinaとは何か?」宣言

まさか!?のオープニング

梶浦サントラが流れる神戸ワールド記念ホール。
定刻直前に流れる「まもなく開演します」のアナウンス。
ただ会場が大きいだけで、いつもと変わらぬ開演前の光景。
やがていつものように、照明と音楽が一斉にフェードアウトし、舞台上にバンドメンバーが現れ、観客は拍手を持って迎えることになるだろう。
多くの観客が(私も含め)そう思っていたのではないか。

しかし、そうはならなかった。

照明は、まるで夏の日射しが静かに夕暮れを迎えるかのようにゆっくりと、なかには青い照明が蛍のように明滅しながら、1分ほどかけて徐々に客席を闇へと誘っていった。

灯があたるのは、バンドセットもなにもない空っぽのステージ。
静寂と緊張。

やがて、ステージ奥の幕の隙間から、Keikoがまっすぐ、ゆっくりと前に進み出た。 続きを読む

神戸ワールド記念ホール2days・神戸限定ネタMC

ネタバレを避けたMCのみのリポートです!

“Kalafina Arena LIVE 2016”
神戸ワールド記念ホール2days終了しました。

まだ武道館が残ってますので、ネタバレにならないよう、
神戸限定の話と思われるネタをいくつか。

《Hikaruのグッズコーナー》

(10日:トートバッグ紹介)

神戸弁使用…「全然うまくないので、温かい心でご覧ください」のはずが、例によって標準語になってしまい苦戦。
トートバッグの使用法を、なぜか「生協で買い物する時は」で語る。
キャベツが入る!ゴボウも入る!牛乳も!と生活感満載で場内爆笑。
時々、思い出したように頭に「バリ(とても)」と、
語尾に「○○○とー。」とつけ、
最後をなんとか「~と、思っとーよ!」でまとめる。 続きを読む

Kalafinaアリーナライブ:神戸初日ネタバレなし感想

「Kalafinaとは、何なのだろう?」

驚きと興奮と感動のライブの間、
目の前のステージで起きていることに意識を振り回されながら、
頭の片隅で考え続けていた。

今回のKalafina初のアリーナツアーについて、
事前のメンバーへのインタビューからは、
これまでとは異なる、新しいKalafinaを打ち出そうとしていたことがうかがえた。
特に、演出担当の南流石氏は、「私がやっていることは振り付けではない。Kalafinaの凄さを引き出すこと。Kalafinaの新しい扉を開く。」と明言していた。

Kalafinaはデビュー当時から見続けているが、確かに彼女たちのイメージは少しずつだが確実に変化を重ねてきた。
「劇場版 空の境界」のための梶浦由記プロデュースのミステリアスなユニットから始まり、ゴシック&ダークな曲から歴史番組のEDまで歌い上げるボーカルユニット、アニソン界随一の実力派、アコースティックライブをクラッシックホールでおこなうオトナのコーラスグループetc.
それぞれへの変化・拡大はその都度驚きではあったが、梶浦由記の音楽観と広大な音楽世界に収まるものであり、想定されるKalafina成長予想の、延長線上にあるものだった。

ところが今回のアリーナライブでの新しいKalafinaは、梶浦の音楽世界とは異なる、“ビジュアル・ステージ演出”の世界からもたらされたものだ。 続きを読む

我愛你们、上海!~Kalafinaライブ・イン上海~

 

Kalafina公演会場から見えた上海

Kalafina、6年ぶりの上海公演。
私が上海に到着した5/9(月)、2days公演の初日は、Kalafinaあるあるの雨。午後は小雨気味だったのが、開演時刻・夜7時15分が近づくにつれ、雨足は強くなっていった。

私は1999年から2005年にかけて、上海をはじめ中国各地をたびたび訪れていた。
当時はまだ北京オリンピック前で、先進都市・上海であっても街行く人の服装は垢抜けておらず、おじさんたちは路上に唾を吐き、母親は高級デパート前の植え込みで平然と赤ん坊におしっこをさせる、という状況だった。

しかし、日々刻々と変わる街、と言われる上海は、すっかり様変わりしていた。若者たちはおしゃれになり、路上に唾を吐く人はいなくなり、むしろ名物のプラタナス並木がある分、東京よりも落ち着いた都会という印象さえ受けた。中国恐るべし。

午後6時半すぎ、夕闇が迫る地下鉄10号線・陝西南路駅の出口から道へ出るや、だみ声のおじさんが「○○○票(ピャオ)~?、○○○票~?」と、若者たちに声をかけている。しかも、会場へと向かう道の横断歩道の手前と向かい側など、道の節目ごとに立っている。
まるっきり日本と同じたたずまいのダフ屋たちを眺め、仕事の様式が似た雰囲気を醸すのか?共産中国的にはダフ屋はどうなのよ?そういえば日本でKalafinaライブにこんなにダフ屋が出ているのって、見たことないな~、等思いながら、数分で会場到着。

上海文化広場。
キャパ1900人というので、横浜BLITZ(1700人)と中野サンプラザ(2200人)の中間ぐらいか~、小さめの会場かな~?と思っていた私の眼前に現れたのは、 続きを読む

きみのみらいへ “Kalafina with Strings” Spring Premium LIVE 2016~4/17札幌・24仙台・29東京~

聖夜に輝く赤と緑のクリスマスツリーではなく、陽射しのテラスのような空色と白を基調とする舞台に、椅子とソファー。
厳かな弦の調律の音ではなく、爽やかな小鳥のさえずり。
そして、ミュージシャンがスタンバイした後に豪奢なドレスで、ではなく、ミュージシャンとともにさりげなく、軽やかなドレスにジャケットを羽織り、手を振りながらKalafinaの3人は登場。
最初の曲は、賛美歌でもクリスマスソングでもなく、“Eden”。

ここまでで早くも、今までとは違うKalafina感満載だ。

Hikaru「季節が春なので、ワクワクしながら1曲目を始められたらいいですね。クリスマスライブの厳かな雰囲気とはまた違った、春の暖かさや爽やかな風を感じていただけるよう、1曲目で良いスタートを切れたらなと思っています。」(ツアーパンフレットより)

これまでの、年に一度のクリスマス・プレミアムだった“with Strings”とは趣を変えて、徹底して“Spring Premium”=春をイメージした演出。
初日、札幌市教育文化会館でのこの意表を突く幕開けは、このツアーがわずか3日間ながら、今までとは違う新しいKalafinaを生み出す試みとなることを予感させた。 続きを読む